代償性発汗の原因は?
代償性発汗に悩まされている人が意外に多いと聞きます。代償性発汗とはETSという交感神経切除手術で手のひらや足の裏などからの発汗を少なくした代わりに、他の部位からの発汗が増えることなんです。
ETS(交感神経切除手術)は、多汗症手術で用いられるのですが、ETSによって、手のひらや足の裏からの発汗を抑えることで、今度は、これまで汗をかかなかったような背中や、お尻、腹、ひざの後ろ、太ももなどからの発汗が増えてくる症状が代償性発汗なんですね。
多汗症に悩まされている人にとっては、ETS(交感神経切除手術)で脇の下や手のひら、足の裏などの発汗を抑えることが可能なんですが、代償性発汗の副作用も懸念されるのです。確かに、多汗症の悩みは大きいですが、よく考えないでETSを受けると、一度切除した交感神経は元に戻らないため、代償性発汗という症状が出てくることがあるのです。
ETS(交感神経切除手術)を受けたからと言って、全ての人に代償性発汗症状が出るとは限りませんが、個人差で代償性発汗の強弱があるようです。多汗症やワキガを他人から指摘され、ノイローゼ気味になる人もいると言われますが、悩んだあげくに、早まってETSを受け、代償性発汗を起こしてしまってはもとも子もありません。ETSを受ける場合は、専門医療機関で事前によく相談をすることが大切です。
多汗症の原因と症状
多汗症には2種類あると言われています。多汗症とは文字通り、汗を多くかくと言うことと理解されますが、単なる大汗かきとは異なるものなのです。多汗症とはアクポリン腺とエクポリンという2つの汗腺のうち、エクリン腺から必要以上の汗が分泌される症状で、体質的なものです。
全身多汗症と言って全身に出る場合と、わきの下や手のひら、足の裏のような特定の所に出る局所性多汗症があります。多汗症の原因であるエクリン腺は体全体にありますが、多くが局所性多汗症であると言われ、主にわきの下、手のひら、足の裏、頭、顔などに出やすいとされます。
全身性多汗症は胸やお尻、腹、太ももなど、体の全体に出る症状を全身性多汗症と言います。一般に言う多汗症は局所性多汗症のことです。多汗症の原因は精神的なものだとされていますが、詳しい原因は不明のようです。精神的なものが多い多汗症は、ストレス、不安、緊張が引き起こすと考えられているんですね。交感神経の働きが強くなると汗腺から汗がでやすくなります。
交感神経は自分では制御できない自律神経で、ストレスとか不安を感じると自然に交感神経の働きが強くなり、多くの汗をかく要因になるのです。多汗症治療は、ETS(交感神経切除手術)をすることによって、汗を抑えるというものです。病気や疾患が原因で多汗症になることもあります。病気や疾患が原因の多汗症は、多くが全身に出て全身性多汗症であるとされます。
ワキガの原因と予防
ワキガは多汗症と混同されることが多いのですが、汗が多く出るからワキガというわけではありません。ワキガはわきの下が臭うと思われがちですが、わきの下そのものが臭うのでなく、汗の成分に皮膚の皮脂に付いた雑菌が原因になるといわれます。汗が出る汗腺はアポクリン腺とエクリン腺の2種類があります。
ワキガの元になる汗はアポクリン腺から分泌されるもので、たんぱく質、アンモニア、糖類、脂質などが成分となっており、このアポクリン腺から出る汗が、わきの下の雑菌によって分解され、独特のあのキツイ臭いがするのです。
汗臭いと言うように汗が臭うと思っている人が多いですが、汗そのものはほとんど無臭なんですね。汗の中にワキガの原因になる成分が含まれていて、雑菌が汗に作用してワキガとして臭うようになるのです。ワキガ自体は自分では気が付かないのが殆どです。
他人からワキガを指摘され、初めて気がつき、ノイローゼになる人もいると言われます。ワキガ臭がついた衣服はなかなかニオイが取れないものです。ワキガ臭が付いた衣服をよく洗濯しないでタンスに入れておくと、全体が臭うこともあります。ワキガを予防するには常にわきの下を清潔にすることですね。
夏場はわきの下だけでなく全身に汗をかきやすくなるので、シャワーを浴びるなど汗を流すようにしましょう。ワキガ症の人はアルコールを含ませたコットンを携帯し、こまめに拭くのもワキガ臭を軽減します。